31日のNY金(COMEX金)は続伸。
NY金先物中心限月12月限は前日比21.1ドル高の2473.0ドル。
米ADPリサーチ・インスティテュートが31日発表した7月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は12万2000人増加し、市場予想の15万人増を下回った。これを受けて、外国為替市場でドル指数が下落。ドル建てで取引される商品の割安感が強まり、金の買いが先行した。また、中東の地政学リスクの高まりも後押しして上げ幅を拡大させた。引け後に米連邦準備制度理事会(FRB)は30・31日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25-5.50%に据え置いた。パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で、早ければ9月のFOMCで利下げを議論する可能性があると述べた。これを受けて米長期金利が低下し、時間外取引で金の買いが優勢となり上げ幅を拡大する展開となった。