9日のNY金(COMEX金)は反発。
NY金先物中心限月8月限は前日比4.4ドル高の2367.9ドル。
この日も主要な米経済指標がない中、取引序盤は押し目買いが入る展開。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は9日に行われた上院銀行委員会において金融政策報告に関する議会証言で、インフレ率の低下に向けた緩やかな前進を示していると述べ、今後もインフレ率の低下を示す指標が続けば利下げを始めることができると示唆したが、利下げの時期は明言しなかった。これを受けて、米長期金利が上昇しドル高に振れたことから金の売りが入り、一時2356ドルまで売られる場面があった。しかし、米国3年債の入札結果が好調だったことを受け、米長期金利が低下したことから押し目を拾われて、プラスサイドに入る展開となった。