
8日のNY金(COMEX金)は続落。
NY金先物中心限月6月限は前日比85.9ドル安の3306ドル。
6日~7日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)は3会合連続で政策金利の据え置きを決定し、その後にパウエルFRB議長は会見で政策金利の変更を急ぐ必要はないと強調した。これを受けて、外国為替市場ではドル指数が上昇し金の売りが先行した。
また、トランプ米大統領は8日、英国との貿易協定に署名したと発表。米国は英国への10%の相互関税は維持するものの、英国製の自動車への関税を大幅に引き下げ、鉄鋼、アルミニウムは撤廃となった。米国は日本やインド、韓国、ベトナムなどとも協議を進めているとし、世界的な通商摩擦が緩和するとの期待が広がり、安全資産としての金の売りが加速し、下げ幅を拡大する値動きとなった。