12日のNY金(COMEX金)は反発。
NY金先物中心限月12月限は前日比38.2ドル高の2580.6ドル。
欧州中央銀行(ECB)は12日、定例理事会を開き、大方の予想通り政策金利を2会合ぶりに0.25%引き下げることを決めた。その後ラガルドECB総裁は記者会見で今後の利下げについては会合ごとデータに基づいて決定すると強調し、次回10月の会合まで利下げを正当化するデータが整う可能性は低いと発言した。これを受けて、10月の利下げ観測が後退したことから外国為替市場でユーロ高ドル安に推移し、金の買いが優勢となった。また、米労働省が12日発表した8月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け・サービス)は前月比(季節調整済み)0.2%上昇し事前予想の0.1%を上回ったが、前年比は1.7%上昇と、前月の2.1%上昇や事前予想の1.8%上昇を下回り、更にドル安が進んだことから上げ幅を拡大し、中心限月ベースで史上最高値を更新した。