10日のNY金(COMEX金)は続伸。
NY金先物中心限月12月限は前営業日比112.2ドル高の4122ドル。
米上院は9日夜、難航していたつなぎ予算案の修正案に関する討論終結動議を可決。これにより、10月1日から続く米政府機関の一部閉鎖は今週中にも解除される見込みとなった。ただ、ホワイトハウスの国家経済会議(NEC)のハセット委員長は7日、政府閉鎖の長期化により、経済への影響は当初の想定に比べてはるかに深刻になっているとの見解を表明。また、先週発表された民間統計では、10月の人員削減数が同月としては22年ぶりの多さを記録したほか、11月の消費者景況感は約3年半ぶりの低水準に落ち込んだ。
市場では、不確実性の高まりを受け、米連邦準備理事会(FRB)が景気支援に向け、12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で3会合連続の利下げに踏み切るとの観測が再燃したことから金の買いが優勢となり、ほぼ一本調子で上昇した。